「ページ設定」の行数を増やすと、逆に「行間」が広がる問題点を解明
「ページ設定」のダイアログボックスを開くと、行数の入力欄の右に入力可能な行数値が表示されています。→右図参照
右図では、40 となっています。
この40行とは、フォントサイズの既定値を12に設定した場合です。既定値とは、ファイルを新規作成した際のフォントサイズのことです。
( 通常初期値のフォントサイズは10.5です。その場合の最大行数は45です。)
つまり、フォントサイズを変更せずに文字入力した場合に可能な行数です。
従って、特定の文字のフォントサイズを大きくすると、その「行間」が広がるため、最大の行数は40より少なくなります。
<1ページの行数を指定時に文字を行グリッド線に合わせる>設定をONにしてあると、
1行に入らない場合は、2行分使います。
但し、この場合も、「ページ設定」の行数の最大値の数値は、既定値を前提にしているため、変更されません。
結論として、
ご自分が一定の文字のフォントサイズを大きくした場合、「ページ設定」の行数の右端の数値の最大値まで、1ページに入りきらなくなります。
※注意点
1ページのグリッド線の数と行数とが一致するのは、ファイルを開いた際のフォントサイズを変更しない場合です。
補足説明
Windows 10(Win8.1から)では、新たに「游ゴシック」「游明朝」というフォントが標準でインストールされています。
ワードの既定フォントが、游明朝や游ゴシックになっていると、(MS明朝やMSゴシックよりフォントサイズの規格が大きいのか)「ページ設定」の「行数」を増やした場合、最大行数を指定すると行グリッド線に収まらないので、注意が必要です。